AIをどう管理するか、新しい枠組みを探してた時期がある。ISO/IEC 42001を読んだり、ガイドラインを集めたり。結論から言うと、そんなに探さなくてよかった。
ISO 9001の8.4に、外注の管理をどうするかが書いてある。外に出した工程は、後工程や最終製品への影響の大きさに応じて、管理の種類と程度を決めろ、と。評価して、選んで、監視して、記録を残す。
AIに工程を渡すのって、構造としてはこれとほぼ同じことをしてる。社内の外注先が一社増えたと思えばいい。相手が人間の会社じゃないだけで、決めることは変わらない。
そう思えた瞬間、急に扱いやすくなった。全部を同じ厳しさで見なくていいし、影響の大きい工程に確認を集中させればいい。うちの部署が20年やってきたやり方が、そのまま乗る。
新しいものを新しい枠組みで捉えようとすると、たいてい重くなる。覚えることが増えて、現場に降りる前に力尽きる。いま持ってる型に乗るかどうかを、先に疑ったほうがいい。
もちろん「AIを外注とみなす」は規格に書いてあることじゃなくて、ぼくの読み替えです。そこは分けて考えてる。
